東武東上線開業当初はまだ駅が存在しなかった「ときわ台」は、
東武鉄道の住宅地開発にともなう形で昭和10年に前身となる「武蔵常盤」駅が開業しました。
駅北口の約8万坪(当時資料)の土地が一体的に開発され、
景観としても美しい街並が形成されて『板橋の田園調布』とも称された高級住宅街が誕生しました。
以降はその周囲にも住宅街が広がりながら暮らしの場として熟成を深め、
現在の街の姿へとつながっています。

田園都市を志向した街並設計により
一体開発された「常盤台住宅地」。
放射状にのびた街路や、環状のプロムナード、クルドサックと呼ばれる袋小路、
また景観としての緑地が設けられるなど街並全体の設計にも注力された、
クオリティの高い美しい高級邸宅街が当時の駅北口エリアに開発されました。
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常盤台住宅地を一周する散歩道、プロムナード
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大谷石があしらわれた「ときわ台」駅
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季節の草花も楽しめる駅前ロータリー
常盤台住宅地のまちづくり history
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- 1935年
- 武蔵常盤駅(現在のときわ台駅)が開業
- 1936年
- 常盤台住宅地の分譲が開始
- 1936年
- 住環境を守るために「建築内規」が明文化
- 1990年
- 板橋区が区全体のマスタープランを作ることを計画し、常盤台において地区計画の策定に向けての取り組みが始まる
- 1992年
- 「常盤台まちづくり委員会」が発足。「まちづくり憲章」が決定される
- 2003年
- 東京都の「東京のしゃれた街並みづくり推進条例」が施行
- 2004年
- 常盤台1・2丁目地区がこの条例に基づいて「街並み景観重点地区」に指定
- 2007年
- 「ときわ台景観ガイドライン」
- 2008年
- しゃれ街協議会による「板橋区常盤台一・二丁目地区における『つながるみどり』プロジェクト活動」が開始